損益計算書・貸借対照表ガイド
仕訳を入力すると、損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)がリアルタイムで更新されます。このガイドでは、各帳票の見方と確定申告への活用方法を解説します。
損益計算書(P/L)の見方
損益計算書は「事業が一定期間にいくら稼ぎ、いくら使ったか」を示す帳票です。収益(売上高など)から費用(仕入高・各種経費)を差し引いた結果として、事業の利益または損失が算出されます。
ちょうぼっちでは、メニューの「損益計算書」から確認できます。表示期間はデフォルトで会計年度の通期ですが、月次に切り替えることもできます。
主な項目と確認ポイント
| 項目 | 内容と確認ポイント |
|---|---|
| 売上高 | 事業収入の合計。売上高科目に計上した金額の合計が表示される |
| 売上原価 | 仕入高など売上に直接対応する費用。商品販売業や製造業で使用する |
| 売上総利益 | 売上高 − 売上原価。フリーランス・サービス業は売上高がそのまま売上総利益になることが多い |
| 販売費及び一般管理費 | 通信費・交通費・地代家賃などの経費合計 |
| 営業利益 | 売上総利益 − 販管費。本業の稼ぎ |
| 当期純利益 | 最終的な利益。青色申告決算書の「所得金額」に対応する |
月次推移の確認
表示を「月次」に切り替えると、月ごとの収益・費用・利益の推移が確認できます。売上が特定の月に偏っていないか、経費が急増した月がないかを定期的に確認することで、事業の異変に早めに気づけます。
特に確定申告の直前ではなく、年の途中から月次で確認しておくと、年末の作業が大幅に楽になります。
確定申告書への転記
損益計算書の主な数値は、青色申告決算書の「損益計算書」欄に転記します。ちょうぼっちの確定申告機能を使えば、これらの数値が自動的に申告書PDFへ反映されます。
ポイント: 損益計算書の数値が確定する前に申告書PDFを出力した場合、仕訳を追加・修正してから再度PDFを出力し直してください。仕訳の変更は即座に損益計算書へ反映されます。
貸借対照表(B/S)の見方
貸借対照表は「事業の期末時点での財産と負債の状態」を示す帳票です。左側(借方)に資産、右側(貸方)に負債と純資産が並び、左右の合計が必ず一致します。
ちょうぼっちでは、メニューの「貸借対照表」から確認できます。会計期間の末日時点での残高が表示されます。
主な項目の構成
資産の部(左側)
- 現金・普通預金などの現金・預金
- 売掛金(まだ回収していない売上)
- 棚卸資産(在庫)
- 固定資産(備品・機械など)
負債・純資産の部(右側)
- 買掛金(まだ支払っていない経費)
- 未払金・借入金などの負債
- 元入金(事業の元手)
- 当期純利益(損益計算書の結果)
個人事業主が特に確認すべき点
個人事業主の貸借対照表でよく確認すべきなのは、現金・普通預金の残高と元入金の推移です。元入金は前年の純利益が繰り越されて積み上がっていくため、事業が黒字を継続しているかどうかの目安になります。
また、貸借が一致しない(左右の合計が異なる)場合は、仕訳に誤りがある可能性があります。仕訳一覧で借方・貸方の金額が合致しているかを確認してください。ちょうぼっちは仕訳入力時に借方・貸方の不一致をチェックしているため、通常このエラーは発生しませんが、CSVインポートを行った場合は念のため確認することをお勧めします。
確定申告書への転記
貸借対照表の数値は、青色申告決算書の「貸借対照表」欄に転記します。ちょうぼっちの確定申告PDF出力機能を使うと、これらの数値が自動的に反映されます。
数値がおかしいと感じたら
損益計算書や貸借対照表の数値が想定と異なる場合、以下の点を確認してください。
- 売上高が少ない: 売上の仕訳で「売上高」以外の科目(雑収入など)を使っていないか確認する
- 経費の合計が多い/少ない: 総勘定元帳で各費用科目を確認し、計上漏れや重複がないかチェックする
- 現金残高がマイナス: 現金出納帳で入出金を確認し、仕訳の科目選択に誤りがないかチェックする
- 貸借が一致しない: CSVインポートや手入力の仕訳で、借方・貸方の金額がずれている仕訳がないか確認する